岸田首相
岸田首相は、ある時期までは政権の命脈は5月のサミットまでと言われていた。
ウクライナ訪問もG7で最後となり、サミットまでに実現するのかと言われていた。
ところが国会日程の隙を衝いてウクライナを訪問、同時にロシアを訪問していた中国共産党総書記のこともあり西側世界で男を上げる。
そして統一地方選の最中首相の暗殺未遂という事件が発生したが、岸田首相はその後の応援演説を予定通り実施した。
これらのイベント発生で岸田首相の人気は上昇、支持率もV字回復となった。
岸田首相はマスコミに強い。
安倍・菅政権はとにかくマスコミに嫌われた。
答弁のやり取りで多大な時間を取られることが多かった。
これは安倍氏に近い高市氏でもよく見られている。
しかし岸田首相はそれが薄い。
野党も安倍・菅政権の時のような攻め方ができていない。
岸田首相の答弁は淡々としていて安倍元首相のような面白さはない。
そも岸田首相はなかなか失言しない。
加えて岸田首相は財務省や産業界の庇護を受けていると考えていいと思う。
そのためマスコミも岸田首相をあまり攻撃しないのではないかと思われる。
おそらくマスコミはよほどのことがない限り岸田首相のことを悪く書けないスキームになっているのだと思う。
もっとも今までのマスコミの無軌道ぶりが、マスコミとしての存在から逸脱していたようでもあるが。
その代わりに岸田首相は財務省や産業界からの要求には弱いのではないかと類推される。
岸田首相が外交はともかく内政がいまいちに見えるのは、このせいではないかと勘繰っている。
そして迎えた広島サミット。
アメリカ大統領を含めたG7首脳を平和祈念資料館に誘い、平和公園で献花。
(なおその前にはG7の保健相が長崎で献花している)
アメリカ大統領の日程の都合で、急遽オーストラリア首相が来日して広島でクアッド会合。
さらにはウクライナ大統領が来日し広島でG7の首脳と会うという。
アメリカ大統領の広島入りとか、クアッドどか、安倍政権の下ごしらえがあったとはいえ、その安倍政権で長期にわたって外相として務めていた岸田氏が、これだけの大仕掛けを見せたのは正直凄いことだと思う。
もちろん岸田氏以外の周囲の状況が後押ししたとはいえ、「持っている」のは間違いない。
あとは外交の成果を以って内政の方もうまく立ち回れればいいんだが。
そこは期待するということで。
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調子いいこと言えば、台湾から蔡英文さんが観光の体で広島入りしてG7会議に参加しとったらとも思いました(・∀・) ←警備の手が回らなくなりそう
投稿: すか | 2023年5月21日 (日) 15時07分
すかさん、こんばんは。
なるほど、蔡総統が来たらお祭り騒ぎでしょうね。
中共の頭が沸騰して卒倒するかも。
平和。
投稿: しろぎつね | 2023年5月22日 (月) 20時02分