「イルカは笑う」(田中啓文)
表題の「イルカは笑う」を始めとした12の短編作品集です。
田中啓文といえば、ギャグと地口で爆走する、エログロナンセンス系SFのプロという感じで、筒井康隆がインテリ方向なのに対して、田中啓文はオタク方向に全力と言った芸風と評したら怒られるでしょうか。
このちょっと斜に構えて世の中をおちょくっている風に見せて深いところをえぐっていく、すごい作品なのです。
まあ、読む人を選ぶ作品にもなってしまいますが。
本作は短編なのですっと読めます。
気になった人は長編も面白いのでおすすめです。
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