テレビはどこへ行く
テレビやラジオといった放送媒体は、日本では戦前はNHKのラジオだけでした。
1950年代民間が加わり、NHKと民放各社がラジオやテレビの放送を始めました。
ここで必要になるのは番組ですが、ドラマ、歌謡、映画、テレビまんが(アニメ)などもありますが、それ以外のバラエティー番組も主力となってきます。
まだコンテンツの少なかった時代、そうしたバラエティー番組を作る放送作家として時代を引っ張った有名人がいます。
例えば、前田武彦さん、永六輔さん、大橋巨泉さんなどあげるときりがないですが、この人たちは創世期に苦労をした話をよくしていました。
1970年ごろになるとテレビの視聴時間は増加して3時間になり、受信世帯も9割を超えるようになります。テレビの影響力がだんだん大きくなってきます。
1970年代、1980年代で有名なのは例えば萩本欽一(欽ちゃん)やドリフターズです。
そろそろここら辺で潮目が変わり始めるのですが、欽ちゃんはそうでもないですが、ドリフターズはいじめや性的なものでいじり始めた感じがあります。とはいえまだ笑える範疇といえなくもなかったです。
しかし、それは段々エスカレートすることになります。
1980年代になると、北野武、とんねるず、ダウンタウンなどのかなり際どい番組製作が行われます。
性的なものは時代の兼ね合いもあり減ってきましたが、いじめの要素が次第に強くなってきます。
ダウンタウンの危険性を横山やすしさんが指摘していたこともあります。
横山やすしはダウンタウン(当時ライト兄弟に)の笑いを悪質な笑いと見抜いていました
— 無用の人🙏消費税廃止🙏 (@9GB9KEVewy71N0W) December 28, 2023
その説教、ふてくされて聞く松本 pic.twitter.com/AHm40kf4TH
バラエティーのある種の残虐性は「いじり」という名目で21世紀まで続いています。
これがいじめの深刻化と関連があるかはわかりませんが、そういう指摘をする人もいます。
1985年に「ニュースステーション」が始まります。
久米宏さんが舌鋒鋭く社会を論じていくことで大変人気がありました。
これに続くように1989年に筑紫哲也さんの「ニュース23」が始まり、これも人気でした。
そしてNHKも1990年に「NHKニュース21」で参戦、他局も追随しました。
ニュース番組がワイドショー化したのは、多くの人の興味を集めるには良いことだったかもしれませんが、一方で非専門の人に意見を求めるなど内容としてどうかよくわからないところも出てきてしまいました。
あと、政府や権力を責めるという姿勢がだんだん暴走気味になっていくのも困ったことと言えるかもしれません。
バラエティーやワイドショーの迷走に引っ張られるように、1990年代頃までは視聴率を稼いでいたドラマや歌謡がだんだん調子を崩していきました。
理由がまったくわからず、謎です。
一部では今のワイドショー、バラエティー、ニュースショー、ドラマや歌謡が好きな人がいますが、わりと少なくない数の人が内容について批判的です。
人によっては「ますごみ」とか言うこともあるようです。
ここまで、2023年のテレビの感想でした。
今年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
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