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2024年5月30日 (木)

世界市民法としての歓待

 NHKカルチャーラジオの4月からの歴史再発見”カント哲学と現代 平和論が私たちに問うもの”の第9回、5/28日(火)の放送は

”第9回のテーマは「世界市民法としての“歓待”」。これまでカントは2つの水準、すなわち「国内の政治体制」、「国際関係のあり方」で、平和の可能性を考察してきました。この2つの水準に並ぶもう一つの水準として、カントは世界市民法の議論を展開します。人々が国を越えて交流が盛んになる中、権利の侵害から人々を守る普遍的な世界市民法とはどのようなものか、その重要なキーワード「歓待」について、お話しします。”

 でした。
 人々が国境を越えて交流する時、敵視では外国人を守れないことから、カントは歓待の概念を提唱しています。
 もてなすというのではなく敵視しないという程度の意味でしょうか。
 これをフランスのジャック・デリダは1990年代に移民への歓待という意味で用いましたが、カントからすればこれは誤用になります。
 移民についてカントは客人のようではなく訪問者として扱うべきだとしています。
 また、カントの生きた18世紀はヨーロッパ人は世界中を侵略してまわっていますが、ヨーロッパ人が海外に行ってそこの現地人を敵視している態度こそをカントは問題視しています。
 むしろ訪問しているヨーロッパ人こそが現地の人を敵視せず歓待すべきだろうと、そういう指摘です。
 移民問題や侵略問題もカントの頃からそれほど変わってなくて、むしろカントの考え方は現代にも通じるという感じですね。

***

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