意識高い系マスコミ
米国大統領選が終わり、トランプ氏が次期大統領に選出された。
今回民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領の争いで、米国の主要マスコミはハリス氏とトランプ氏の接戦と伝えており、結果がわかるまで何日もかかると予想された。
しかし、開票後ほどなくしてトランプ氏優位とわかり、その後トランプ氏の勝利となった。
米国の主要マスコミはどうしてここまで読みを誤ったのだろうか。
おそらく必然と偶然の組み合わせが大統領選という場で融合してしまったためではないか、そのように思われる。
必然とは燃料である。
これまで長い間主要マスコミと米民主党は意識高い系の情報を発信してきた。
意識が高くないと人間ではない扱いをされてきたといってもいい。
黒人リベラルインテリインフルエンサーなどがもてはやされ、白人保守派労働者若者は扱いがぞんざいだった。
主要マスコミは意識高い系を中心にし、米民主党は意識高い系の政策を訴えてきた。
逆に意識高い系ではない意見や米共和党の意見は、主要マスコミと米民主党から否定されてきた。
人々は生きるために意識高い系にひれ伏した。
米国は意識高い系が支配する様になり、意識高い系の王朝が始まったかに見えた。
ところがである。
大統領選で意識高い系、すなわち米民主党ハリス氏側と思われたうち少なくない集団がトランプ氏側に行ったのである。いわゆる隠れトランプである。
アンケートや調査ではハリス氏有利ということもあったので、主要マスコミがハリス氏優勢あるいは両社拮抗と報じるのも無理はない。
しかし結果は違った。
これまで意識高い系に抑えつけられてきた人の鬱憤が溜まり、いつ爆発してもおかしくなかった。
米国内で内戦が起きるのではという声が聞かれるほどだった。
折よく米大統領選というお祭りで意識高い系を嫌う人がサイレントとなり、その後投票で出現したという流れになったことは偶然である。
なお主要マスコミと米民主党は、自分たちが王位に就いたと思った時から意識高い系ではない人や米共和党のことを拾わなくなった。
サイレントというよりブラインドと言った方が合っているかもしれない。
これは日本のマスコミにも当てはまる。
米大統領選では米民主党寄りのマスコミを情報源とするから、当然外してしまって呆然となってしまう。
どれくらいの関係者が気が付いていることやら。
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