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2022年9月12日 (月)

「江戸幕府の北方防衛」(中村恵子)

 本書では北海道が室町時代から開拓が始まり、江戸時代に入ると松前藩を通じてアイヌと和人が共同で北海道を経営していたことが語られます。先史時代にもいろいろな遺跡や遺物があり本土と密な関係があったことがうかがわれます。北海道の歴史は大変なものであり、特に幕末の北方防衛、経営については各藩が大変な苦労をしたことが語られます。
 そんな北海道は黒船のずっと前、19世紀初頭から既にロシアの侵略を受けています。軍事力だけではなく、アイヌを懐柔して赤蝦夷(ロシア)になびかせて日本の影響力を削ぐ方法も使われていました。さすがおそロシア。
 ソ連は終戦時も中立条約を破って千島樺太方面に侵略、あわや北海道まで侵略される前になんとか終わらせましたが、千島樺太は占領されたままです。
 そんな北海道ですが、21世紀の今、ソフト戦略が展開されています。北海道内で江戸時代は松前藩の名前はなくアイヌの時代とされてしまっています。和人の歴史は無視されています。教科書でも江戸時代の北海道はアイヌのものとされているようです。松前藩どこ行った。著者が北海道庁や文部省に抗議をしてもろくな返事はないそうです。
 さらに日本ハムが《北海道は開拓者の大地だ》という広告を出すと、アイヌ協会がこれに反対したという。
 C国は北海道の土地をたくさん購入しているというし、プーチンはアイヌはロシアの先住民族だという。ロシアは北海道もロシアに組み込もうとしている。
 江戸時代末期に北方の幕府が苦労して防衛した北海道。その歴史を書いた本です。
 一度読んでみることをお薦めします。

2022年9月 3日 (土)

「官僚と新聞・テレビが伝えない じつは完全復活している日本経済」(上念司)

 上念さんは様々なところで活躍していますが、YouTubeの動画サイトでも有名です。

※上念司チャンネル ニュースの虎側
https://www.youtube.com/channel/UC6ylTkexHwwJo_22V35lx0A

 2019年に出版された本書は、マスコミの裏側と反安倍運動の策動についていろいろ書かれています。
 最後に上念さんが心配していたのは、安倍さんがテロや社会的排除の対象になるのではということでしたが、残念ながら安倍さんは2022年7月に暗殺されてしまいました。
 これだけは当たって欲しくなかったのだとは思います。
 今更ながらに安倍さんを失った悲しみと、今後の暗澹を思うとやりきれません。

2022年8月10日 (水)

「明治史講義 【グローバル研究篇】」(瀧井一博 編)

 この本は『明治史講義』シリーズの第三弾ということで、明治維新の時代の日本に関する世界的な視野からの論文集となっています。
 オスマン・トルコ、台湾、フランス、中華人民共和国、エジプト、タイ、英国、あるいは外国から見た明治日本が語られます。
 明治維新は日本でも盛んに研究されていますが、国際的にも注目を浴びるイベントだったようで海外でも研究されているみたいです。
 シリーズの途中から読んだ本ですが、なかなか面白かったです。

2022年7月27日 (水)

「歴史とは靴である 17歳の特別教室」(磯田道史)

 この本は、2019年に鎌倉女学院高等学校での磯田先生の特別授業をまとめたものです。
 磯田先生の自分史とか歴史に対する考え方とか、講義調の文体が新鮮です。
 磯田先生が好きな人は、新書以外にこういう本もいいのではないでしょうか。
 けっこう早く読めます。

2022年7月16日 (土)

「昔話の扉をひらこう」(小澤俊夫)

 昔話というのは文章で読むよりも言葉音声で聞く方が心に刻まれるのでしょう。
 朗読を聞くときと本で読むときと印象が違う感じがしますが、やはり意味があったのですね。
 日本と西洋の昔話も載っていますの。
 著者の小澤さんは、音楽家の小澤征爾さんのお兄さんだそうで。
 昔話に対する目が大変暖かくなる本でした。

2022年6月12日 (日)

「事例で学ぶサブスクリプション」(小宮紳一)

 サブスクリプションというとNetflixなどの映像から家具、化粧品や食品のサービスまで様々なものが存在します。
 サブスクリプションの仕組みや各社がどのような取り組みをしているかを事例を多く取り上げながら簡潔に整理しています。
 サブスクリプションについての理解を適度にまとめて得られることができる本書は、なかなかよい入門書だと思います。

2022年5月23日 (月)

「ほんとうの憲法」(篠田英朗)

-戦後日本憲法学批判

 国際政治学者の篠田先生の本です。
 この本は憲法の話と憲法解釈を危うくしている憲法学者の話と、憲法を語る時に必ず上げられる憲法9条の話題を中心として、それがどういう歴史でこうなっているかを示しています。
 憲法学者については、立憲主義とは権力を制限することだという抵抗の憲法学にこだわっている様と、その戦前戦後の歴史観が語られます。篠田先生曰くロマン主義だと。
 
 憲法は前文にあるように国際協調主義であり、特に9条に見られるとおり、9条自体は国連憲章2条4項と同じで1928年不戦条約を祖先とします。
『満州事変などを通じて「敵国」が行った侵略行為に国際法が対応できなかった反省から、より包括的に「武力行使」一般を禁止するようになったのが、国連憲章2条4項である』
 そして、9条2項は大西洋憲章(国連憲章の前身)にある「武装解除」であり、主権を回復し国連に加盟し国際法を逸脱しない国と認定されて、国際法と憲法に違反しない戦力保持が認められるようになった、とします。
 だいたい歴史的にも国際的にもこの考え方が妥当だと思うのですが、憲法学者は違います。
 憲法学者はアメリカが憲法を草案したことを無視しようとし、9条が世界で最も先進的で優れているというロマン主義になってしまっている。どうしても反米主義になってしまうのです。

 戦前は表側の主権者天皇が、裏側で権力を行使する国家(エリート)に支えられている仕組みが維持されて、戦後は表側の主権者国民が、裏側で権力を行使するアメリカおよび日本国内のエリート層に支えられている仕組みが維持されていると。
 憲法学者がこれを無視するのはアメリカの影響が表沙汰になると自分たちの立場が無くなると危惧しているからなんでしょうね。

 面白かったところを全部あげると長くなるので書きませんが、憲法の性格や憲法学者の歴史、日本とアメリカの憲法上の比較など興味あることがたくさん書いてあります。
 これは現代を生きる私たちが一般教養として知っておくべきことだと思います。
 この本は読んでおいた方がいいと思います。

2022年4月23日 (土)

日本史からの問い 比較革命史への道」(三谷博)

 三谷先生は幕末維新史が専門の方です。
 いわゆる巷間に流布している幕末維新観とはまた別個の流派の先生です。
 特に同時期の清国朝鮮の歴史と比較して論じているのはあまりないと思います。
 幕末維新政治史としても定説のものと違うことがありますので、先生の他の著書を読んでみるといいかもしれません。
 後半はエッセイになっています。
 もし普通の維新史に飽き足らない人がいたらぜひ読んで欲しいと思います。

2022年4月16日 (土)

「ロボットと人間 人とは何か」(石黒浩)

 アンドロイドの研究で有名な大阪大学の石黒先生の著書です。メディアなどで石黒先生そっくりのアンドロイドを見た人も多いと思いますが、この分野では知らない人はいないくらいの有名人です。
 本文にもありますが、人間に酷似したロボットを開発することの意味はそれにより人間を深く理解すること、にあります。石黒先生がロボット研究を通じて考えたこと感じたことを知ることができる本です。
 もう一つ、石黒先生がパソコンの父アラン・ケイ氏に未来のロボット社会について尋ねて、クリエイティブな人間ならば未来は自分で実現するもの、人に聞くものではない旨の回答をもらったくだりで、さすが頭のいい人たちの考えることは違うと思ったりしました。自分で未来を作っちゃいなよ、というのはかっこいいけどハードですよね。
 この本の中でさまざまな事例が書かれていますが、ロボットというものは案外人間に似ているというか、人間は案外ロボット的かもしれないと思わされるところが随所にあります。
 ロボット研究をみることで、人間についていろいろなことを考えさせられる、そういう本でした。

2022年3月20日 (日)

「ゼロからわかる北欧神話」(かみゆ歴史編集部)

 この前のインド神話の本の北欧神話版です。
 北欧神話の方はたくさん知られていて、オーディンとかラグナロクとかブリュンヒルドとかゲームやアニメでよく取り上げられています。そんな北欧神話を全体的に解説した本書。北欧神話をよく知らない人はいろんな名前の出自がわかって面白いと思いますし、よく知っている人にとっても楽しめると思います。
 しかしこうしてみると北欧神話起源の物語や作品というのはものすごく多いですね。いろんな人がイメージしやすいからでしょうか。神話の中の強者と言った感じですね。

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