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2024年1月18日 (木)

「日本経済再起動」(髙橋洋一、田中秀臣)

 朝のラジオ番組のコメンテーターとして経済に強い人が出演していて、とても勉強になっています。
 経済学者の飯田泰之先生、田中秀臣先生、元官僚・参与の高橋洋一氏、経済評論家・アナリストの上念司氏、森永康平氏など、舌鋒鋭く解説しています。
 本書はその中でリフレ派の髙橋先生と田中先生の対談形式のものとなります。
 安倍元総理との話題や、リフレ派と似て非なるMMTの正体など、国内で一番詳しい2人が語っていきます。
 政治と理論の舞台裏などマスコミでは語られないような話がたくさんあります。
 なかなか面白い本でした。

2024年1月14日 (日)

「何をしなくとも勝手に復活する日本経済」(上念司)

 題名で全て主張が終わってしまっているのですが、面白い本です。
 何もしなくとも、というのは日銀が今の姿勢を続けて、政府が経済成長を邪魔しないということを言っているので、どちらかと言うと余計なことをするな、マスコミはいい加減なことを書くな、というのが裏にありますよね。
 歴史的には1900年からデフレ、1940年からインフレ、1980年からまたデフレになりました。
 今回2020年からそろそろデフレを脱却してインフレになりそうな感じです。
 ただ今利上げをするとデフレに戻ってしまう危険性があるので、日銀は慎重にタイミングを計っているわけです。
 日経新聞などが利上げをうるさく言っているのがかなり騒音ですが、植田日銀総裁は淡々としているのでたぶん大丈夫でしょう。
 まあ、内容はいつも上念さんがラジオやインターネットで言っていることなのですが、コラム的な内容が面白いものもあるので、読んでみても面白いでしょう。

2023年12月26日 (火)

「ザイム真理教」(森永卓郎)

 今や巷間で言われるようになったザイム真理教。
 経済アナリストの森永卓郎さんがザイム真理教について書いた本です。
 卓郎さんは良く変なことを言って息子の経済アナリスト森永康平さんがコールセンターになっているようですが、今回は康平さんも応援しているようです。
 そんなカルトとも評されるザイム真理教はどんなことをしているか。
 けっこう大変なことをしています。
 以下、本書の要点をとめどなく書いてきます。

・インフレに火が付くと抑えられないというのがザイム真理教の教義だが、普通の先進国であれば中央銀行が利上げをすればどうにかなるし、実際に欧米ではインフレが収まりつつある。
・中央銀行が債務超過に陥ったら破綻するとザイム真理教は言うが、実際に債務超過に陥ったオーストラリア中央銀行は破綻しなかった。

 そしてザイム真理教の悪影響は次のとおり。
・消費税を5%に引き上げてから日本の実質賃金は低下した。ザイム真理教は他の理由をあげるが・・・おかげで、日本は今や実質的にほぼ無借金の状況にある。良かったねザイム真理教。
・1995年に世界のGDPの18%を占めていた日本が、今や6%。賃金は主要国中で最高に近かったのに今や最下位。
・ザイム真理教は、国民の税負担率が高いのに、教育にかける予算はOECDの最低レベル。
・2010年に四公六民だった国民負担率は、今や五公五民。江戸の末期的状況並みの酷さ。

 百姓と菜種は絞れば絞れるほど取れる。
 江戸時代の代官の言葉が財務官僚に重なります。
 国家公務員はかなり優遇されているのにね。

 政治家がザイム真理教に勝てない理由は以下のとおり。
・財務省は国税局を使って国会議員の脱税捜査を行わせることができる。
・財務省は森友問題を使って安倍元首相に増税緊縮予算を迫った。

 財務省を辛辣に批判している評論家の一人は確定申告で1円も経費を計上しないという。
 国税が怖いからです。

 マスコミは以下の体たらく。
・大手新聞社は政府からいい国有地を格安でもらっている。
・新聞は軽減税率を適用されいい目を見ている。
・あと財務省のレクチャーがないと難しい記事は書けない。
 
 ザイム真理教はサポーターの大手新聞社と富裕層、親衛隊の国税庁に支えられています。

 こんな感じですが、卓郎さんが原稿を大手出版社に持ち込んでも見向きもされなかったというのは、これを見ると良くわかります。出さないわ。
 この顛末は息子の康平さんも証言しています。
 卓郎さんの本でいっぱい儲けたのに、困った出版社たちですね。

 この他、ザイム真理教の気に入らないコメンテーターは、無害なアイドルやアイドルっぽい人に置換されていったみたいです。
 だからテレビがつまらなくなって視聴率が落ちたのですが、それは知ったことではないです。
 なお、卓郎さんはザイム真理教の邪魔になったんじゃなくて、いい加減なことを言うからじゃないかなと思います。康平さんもそう言ってるよ。

 なかなか癖のある本ですが、一読する価値はあると思います。
 ぜひ購入して読んでみてください。

2023年12月24日 (日)

「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.22、Lv.23」(聴猫芝居)

 2023年11月に第22巻、12月に最終巻の第23巻が発売になったライトノベル、ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?、終劇ですね。
 第21巻のあと続報が無かったので、最後が見れないかと思っていました。
 このライトノベル、本の名前が長いだけじゃなくて表紙の絵が特徴的で、レジに持っていくのに抵抗がある人も多かったのではないかと、いらない気を使ってしまいました。
 イラストのHisasiさん、すごいです。
 
 主人公ルシアンが、MMORPGのレジェンダリー・エイジを遊んでいて、好きになった女性キャラである猫姫に告白したところ、自分は中身男性だからと断られてしまします。
 それでネトゲには女の子はいないと若いルシアンはある意味挫折します。
 その後、プレイヤー同士のギルドであるアレイキャッツの仲間の一人である女性キャラのアコとひょんなことからゲーム内結婚をしますが、前のトラウマもあってルシアンは、アコの中身を男性だと確信していました。
 ところが、ある日ギルドメンバーでオフラインで会うことになりました。
 ルシアンは、メンバー全員が男だと思っていたのですが、なんとルシアン以外全員女の子、しかも同じ高校でした。
 つまり、中身男の子だと思っていたアコが、実は美少女だったのです。
 ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?、いいえ女の子でした。

 そんな感じで始まったこのシリーズ。
 ネットゲームあるあると高校生活あるあるをつづりながら、いろいろなイベントをこなしていきます。
 レジェンダリー・エイジとは言っていますが、実際はいろんなMMORPGのネタが溢れていて、知っている人ならにやりとする仕掛けが溢れていました。

 そんなレジェンダリー・エイジが終わりを迎えます。
 そんな中で繰り広げられる、今まで出会ったネットの友人たちとリアルの友人たちとの交流。
 相変わらずドタバタな展開ですが、なかなか心憎い仕掛けがあって面白かったですね。

 このネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?は、コミカライズやアニメ化もありました。
 アニメでは、猫姫さん役の南條愛乃さんがED主題歌も歌っていましたね。
 
 このシリーズも無事終わりました。
 作者の聴猫芝居さんお疲れさまでした。
 そしてありがとうございました。

2023年12月 3日 (日)

「スノーマン」(原作:halyosy、文:高松良次)

 雪の降る日に白い男が現れ、その人の願いを聞いてくれる。
 その名はスノーマン。
 子供の頃スノーマンに会ったローレンツは、遠い南半球の国で再びそれを見かける。
 失くしたものを見つけるため、ローレンツはスノーマンを探す。
 すごく読後感のある物語です。


 この物語はhalyosy氏の、2013年の「初音ミク Project mirai 2」に収録された「スノーマン」が原作になっています。
 この小説ともマッチしていますので、こちらも聞いてみてください。


2023年11月19日 (日)

「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2」(小川一水)

 辺境のガス惑星でロケットを操って宇宙漁をしている世界。
 そこは男性パイロットのツイスタと女性の捕獲者デコンパのペアで漁をすることが決まっている。
 ひょっとしたことからテラとダイは女性同士でペアを組むことになった。
 そんな中で巻き起こるダイとテラを狙う動きと、星系全体を巻き込む騒動。
 星系を脱出し、他の人類世界での新しい冒険を目指す彼女たちの運命や如何に。
 という感じで物語が進んでいきます。
 男女感が厳格に規定されている社会で、女性ペアというものが白眼視されている状況での百合ものという、小川先生の趣味が前回の小説です。
 この巻で更なる謎が沸き上がってきます。
 このペアの恋の行方とこれからの展開が気になるとことです。

2023年10月29日 (日)

「イルカは笑う」(田中啓文)

 表題の「イルカは笑う」を始めとした12の短編作品集です。
 田中啓文といえば、ギャグと地口で爆走する、エログロナンセンス系SFのプロという感じで、筒井康隆がインテリ方向なのに対して、田中啓文はオタク方向に全力と言った芸風と評したら怒られるでしょうか。
 このちょっと斜に構えて世の中をおちょくっている風に見せて深いところをえぐっていく、すごい作品なのです。
 まあ、読む人を選ぶ作品にもなってしまいますが。
 本作は短編なのですっと読めます。
 気になった人は長編も面白いのでおすすめです。

2023年10月14日 (土)

「りゅうおうのおしごと! 18」(白鳥士郎)

 18巻の発売は7月だったのですが、なんだかんだで読むのが10月になってしまいました。
 そうしたら10月11日に藤井名人竜王が王座位を獲得、史上初の八冠となっていました。

 本作ライトノベルの主人公である九頭竜八一は、16歳で竜王位を獲得、10代のうちに二冠を得ていて、8年前に発売が開始されてからはファンタジーということでいろいろ言われていました。
 作者が非現実的だと敢えて封印したプロ入り開始29連勝(それまでの記録28連勝)とか、10代での五冠とか、10代での九段とか、数十年ぶりの七冠制覇とか、藤井名人竜王は全部なぎ倒していきました。
 ファンタジーが現実に負けることがあるんですよね・・・
 藤井名人竜王の初タイトルが17歳だから、そちらはなんとか・・・

 というわけで、現実には八一を抜いてしまった藤井名人竜王に注目が集まっているわけですが、実際野球界では大谷翔平という化け物がメジャーリーグで二刀流していたりするので、ファンタジーはうかうかしていられません。
 人間ってすごいな・・・

 さて、物語は八一と歩夢のタイトル戦とか、あいと天衣のタイトル戦とか、現実での将棋とは違う世界での戦いになっています。
 リアルの将棋界が面白過ぎるのでリアルが好きな人はそちらを見てね、という感じなのでしょうが、ファンタジー将棋小説としてだんだん佳境に入っていきます。
 人間と機械と、その限界と。
 ゲームとしての将棋の未来について、想像の翼を広げられる作品だと思います。

 現実の人間の熱量もすごいけど、ファンタジーの熱量もすごいよね。
 そんな風に感じてしまいます。
 読むのに体力使うけど、面白い本です。

2023年9月19日 (火)

「日本史を暴く」(磯田道史)

~戦国の怪物から幕末の闇まで

 磯田先生の歴史の本です。
 どちらかというと裏話的なものがたくさんです。
 教科書にはあまり載りそうもないけど面白い話がたくさん出ています。
 戦国時代から江戸、幕末とそして現代にも関係するお話という構成になっています。
 新しい文献が見つかって研究が進んでいるのだなというのが、話の端々に見えて楽しいです。
 軽く読める本なので、歴史好きの人は是非読んでみてください。

2023年8月20日 (日)

「星の航海者1 遠い旅人」(笹本祐一)

 笹本先生のSFです。
 超光速と反重力抜きで恒星間宇宙SFをするお話です。
 これで物語を書こうと思った笹本先生、さすがです。
 第1巻はドキュメンタリー風、歴史を俯瞰する形で流れていきます。
 言い換えるとほぼまるまる1巻をプロローグに使っていると言えなくもありません。それもまた良し。
 笹本先生が好きな鯨座τ星がまた登場です。
 笹本作品が好きな人、わりとコアな設定のSFが好きな人にお薦めの作品です。

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