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2026年2月19日 (木)

「転生したらスライムだった件 31」(川上泰樹/伏瀬)

 転スラの原作は完結しましたね。
 コミックは今31巻です。
 今回は3人娘、テスタロッサ、ウルティマ、カレラの登場回になります。
 武官はいっぱいいるリムル陣営ですが、文官が足りないので悪魔の手も借りたいってところでしょうか。
 本当に悪魔を高官にするというところがぶっ飛んでますね。
 そして、リムルの教え子5人衆にも出番がありましたね。
 それにしてもルミナス様はいろいろ助言をしてくれる女神様みたいですね(まあ神様なのですが)。
 番外編みたいですがイフリートも久々に出てきました。
 登場人物が増えてきて世界が広がってきて、コミック版も面白いですね。

2026年2月14日 (土)

「楽園残響」(大樹連司)

~楽園追放2.0 -Godspeed You-

 ナノハザードで崩壊した地球を捨てて、人類はディーヴァと呼ばれる電脳空間で生き延びていた。
 ある時地球から、フロンティアセッターを名乗る存在が宇宙船で新天地に行こうと呼びかけるハッキング事件が発生、捜査官アンジェラは地球の発信源を探るべく生身の身体を合成して地球に降り立った。
 というのがアニメ「楽園追放」の始まりでした。
 実際はフロンティアセッターは本当に宇宙船の乗員を求めていたのですが、その存在自体を脅威と感じるディーヴァ保安局がフロンティアセッターの抹殺を画策していたのです。そしてアンジェラはフロンティアセッターをかばった罪で楽園を追放され地上へ逃げ、フロンティアセッターはジェネシスアーク号で宇宙の彼方を目指すのでした。
 2014年のアニメですが、3DCGアニメとして当時としては完成された作品で高い評価を得ていました。

 この作品は楽園追放で語り尽くせていなかった楽園社会のゆがみと、宇宙船ジェネシスアーク号はそのままフロンティアセッターだけで宇宙の彼方を目指したのかという問いへのアンサーになる作品です。
 本作では電脳世界の格差社会とかバックアップとか、楽園成立時の地球の様子の一端とか描かれていて、映画の世界の外側を感じられる作品になっています。
 なかなかよくできたスピンオフだと思います。

2026年2月 5日 (木)

「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 29」(森田季節)

 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(スライム倒して300年)は長寿のライトノベルで、2025年には第2期のアニメが放送されました。
 コミカライズも17巻まで出てます。
 なんてことはないゆるふわな物語が続く異世界転生ものですが、日常系というかきらら系というかストレスなしでぼーっと読むことができます。
 世界の危機があるわけではないし、主人公が特に何かを成し遂げるわけでもない。
 それでも長い間になると、精霊や魔族や神様がでてきてどたばたファンタジーになるわけです。
 今回も精霊や魔族や神様が関わるお話が中心になっています。
 しかし、29巻か、けっこう買ってるな・・・

2026年1月31日 (土)

応天の門 21」(灰原薬)

 平安時代、菅原道真と在原業平がバディだったら、という平安クライムミステリィ漫画です。
 業平がトラブルを持ってきて道真が解き明かすというそんな感じですね。

 今回は青馬節会での白馬の話、付喪神の話、藤原高子の入内の話題などがありました。
 清和天皇の重臣として、藤原北家の藤原良房と藤原良相兄弟の骨肉の争いが描かれます。
 そして政争は清和帝の妃の争いにもなっています。
 藤原良相は既に娘の藤原多美子を入内させています。
 対する藤原良房は藤原高子の入内を進めます。
 なお、藤原高子は在原業平とただならぬ関係があったりします。
 ここらへんこれからどう描かれるんでしょうかね。

 それよりも清和帝と多美子のカップルがかわいいのですが、周りの黒さとのギャップがすごいです。
 今回の番外編はちょっとした心の清涼剤といったところでしょうか。

 そろそろ応天門の変の時期に近づくのですが、これからどう展開していくのか。
 楽しみです。

2026年1月26日 (月)

「白線以外踏んだらアウト」(田丸雅智)

 田丸雅智のおとぎカンパニーシリーズ。
 本作は10編のショートショートで構成されています。
 田丸先生のちょっと字口をいじったテーマで紡がれるショートショート。
 表題の「白線以外踏んだらアウト」はある意味予想通りで始まるのですが、最後には別の余韻が感じられる作品になっています。
 笑いあり、ちょっとダークなところあり、しみじみと感じるところがあり。
 読後にいろいろな感じが味わえるショートショート集です。

2025年12月 6日 (土)

「憂鬱探偵」(田丸雅智)

 世の中の憂鬱なことの秘密を探ってくれる憂鬱探偵。
 しがない探偵のもとに次々と舞い込む不思議な案件、足を踏まれるとか料理の順番が遅いとか、そんな事件を解明していくショートショートの連絡。
 気になるけどなんでもないことを少し掘り下げて少しずらすと、そこは田丸ワールド。
 日常と非日常の狭間のへんてこな世界へようこそ。
 そんな感じでゆるい物語が進みます。
 毎回よくこんな変なこと思いつくなあ(誉め言葉)。

2025年10月19日 (日)

「科学が進化する5つの条件」(市川惇信)

”科学が生まれ進化するには何が必要なのか。エジプトや中国をはじめ巨大文明を生んだ地域も、哲学で名高いギリシアにおいても科学を創造し発展させることはできなかったのである。なぜなのか”

 著者はこの問題に対して、科学が進化するための5つの条件があるとします。
1.言語能力の余剰
2.整合的世界
3.経験知の獲得
4.過程論
5.文明社会

 言語能力の余剰とは、架空のことを表現できる言語の能力のことを指し、西欧キリスト教社会、日本、その他とも満たしているとします。もう少し進めると、実在世界の事象を言語で記述すること、すなわち「写像」により言語世界に実在世界の像を書くことができれば科学、そして言語世界を実在世界に写像する活動が技術。科学と技術は相互作用で共進化することになります。

 整合的世界とは、自然の整合性を認識することで、ユダヤ、キリスト教社会の様な一神教では明快ですが、一方、日本の様な多神教の社会では自然は矛盾を含む存在であるとなるが、こうした矛盾世界観が日本社会に科学が生まれなかった最大の原因としています。

 経験知を許すという点では中世キリスト教神学ならびにスコラ哲学が邪魔をしていたが、デカルト、ベーコンといった哲学者が解放したとしています。キリスト教という基盤(整合的世界)がありながらキリスト教という先験知から脱却するという複雑な歴史を経ているとみています。ここで先験知は宗教の協議やイデオロギーのように、言語で記述される形式知の中で経験による修正を許さない知識を指します。

 因果関係の連鎖という形で事象が起きる過程で記述するのが過程論で、アリストテレスが用いた目的論は事象をその存在の目的により記述するものでこれは過程論の反対になります。キリスト教社会では神の意志という面で過程論、すなわち科学の成立を阻害するところであるが、案外緩い束縛であったと考えられるとしています。

 文明社会については、科学の進歩には専門家の数の力が必要となるので、これには文明社会であることが必要になるという話になります。

 コペルニクスの地動説(16世紀)、ニュートンのプリンキピア(17世紀)から始まる科学。なぜ日本に科学が生まれなかったか。
 日本社会が科学を生まなかった本質的理由は、世界は矛盾を含む存在であるとする矛盾世界観を持つことにある著者は考えています。
 科学の必要条件である整合的世界観を持たなかった結果として、文化の成熟が対応する時代の西欧キリスト教社会と同等あるいはそれ以上であったにもかかわらず科学を生まなかったのです。
 関孝和の和算や華岡青洲の麻酔を考えると、確かにこの点で科学が始まらなかったのだということでしょう。

 科学が日本では始まらず西欧で始まったのはこんな理由があったということですが、一方で整合的世界を持つキリスト教社会でもその呪縛で16~17世紀までは科学が始まらず別のトリガー(従来のキリスト教思想を超える哲学)があってやっと始まったという考え方は、ちょっと興味を引きます。

 さて、ここでいう科学は自然科学ですが、一方で人文社会科学という分野があります。人文社会科学の成果は整合的ではありません。「科学者以外の人が社会科学に参加できる」という面を持ちます。矛盾を含む事象を矛盾を含まない体系に写像することは不可能で、対象世界に整合性を持たせようとすると、”これを社会という言語世界に矛盾を含まない部分を作り、それを人と社会に押しつけ、それ以外の思考を許さないようにしなかればならない。中世キリスト教社会、共産主義社会、そしてナチズムの社会は人類がかつてもったこのような社会の例である”と。
 大変深い考察が書かれています。

 さらに、科学の発展とともに科学者以外の人々にとっては科学はブラックボックス化し、不安や恐怖を抱くようになり(最近の社会にみられる)反科学技術の動きが現れると論じています。
 この動きは科学という営みへの社会からの介入を招きます。中世キリスト教社会における教会の介入の再来を思い起こさせます。なお、当時科学の萌芽となる活動に介入したのは神職者という当時の最高の知性を有する人々だったという歴史がとても印象に残ります。さらに科学時代に入った19世紀でも、ダーウィンの進化論に最も反論していたのは当時最高の物理学者であったケルビンでした。
 すなわち、今日の科学への社会からの介入は民主主義のもとで一般社会人からなされており、科学という営みに社会の平均レベルの知性が介入して制約するという状況になります。
 なんとなく世界が中世化しているという気分を感じていましたが、この本を読むとちょっと怖くなります。

 こんな感じでなんとなくこの本を手に取って読んでみましたが、大変示唆に富んだ書きぶりに興奮するとともになんだか暗い気持ちになったりしたのはこの本の罪でしょうか。

2025年9月 7日 (日)

「りゅうおうのおしごと! 20」(白鳥士郎)

 「りゅうおうのおしごと」は16歳の最年少竜王のところに女子小学生が押し掛け弟子に来る、というところからお話が始まりました。2015年の発売です。
 そんなに若い竜王なんておかしい、将棋界を舐めているとさんざん言われていたのに、その後藤井くんが出てきて全ての伝説をなぎ倒していきました。
 そんな感じで「どんなに突飛そうなことを書いても、現実に負ける作者」として名をはせました。
 そして登場人物が女性プロ棋士になるお話を進めているところで、現実でも女性棋士の編入試験の話題が活発になっています。
 現実に負けるな作者。

 そんな感じで10年目、最終巻の20巻、ページ数は約600。
 最終章に向けて、八一の弟子と姉弟子との一騎打ちが始まります。
 かけるのは将棋への執念か将棋指しへの憧憬か。
 10年かけての物語が今終局します。
 作者が思い描いていたラストシーンが、今ここに完成したのです。

 この物語はライトノベルですが、作者や将棋界の人たちの協力もあって、コミカライズそしてアニメ化と大変な人気を博しました。
 そして将棋界へのプラスの効果も確かにあったと思います。
 時流が味方したのか(作家にとっては敵かもしれませんが・・・)、同時に藤井フィーバーもあって将棋が大変な注目を集めることになりました。
 少なくとも両方あっての熱い波だと思います。
 現実では、九頭竜八一役の内田雄馬と雛鶴あい役の日高里菜が結婚しています。
 物語とは・・・そこは本編を読んでください。

 長い長いお話でしたが、面白くてそして熱いものでした。
 先生、ありがとうございました。

 ・・・なお、まだ書ききれなかったお話が続くそうです。

2025年8月31日 (日)

「ゾンビ化する社会」(中野信子、岡本健)

~生きづらい時代をサバイブする

 ゾンビ映画って好きですか。
 私はちょっとは見ますけど苦手です。
 そんなゾンビ映画(作品)について時代による変化について語り、そしてゾンビとは何か人間とは何かを考察していきます。
 対談形式の本なので軽く読むにはいいかもしれません。
 なるほどなと思うところと、ん?ってところとありますが、ゾンビという視点を使っていろいろ考えられるのは面白いですね。

2025年8月11日 (月)

「ゆるゆる古典教室」(栞葉るり)

~オタクは実質、平安貴族

 VTuberの栞葉るりさんの古典の本ですね。
 古典は今でいうインターネットみたいなものというストレートな見解がいいですね。
 そもそも平安から江戸まで、みんなオタク気質で語っているというのがよい。
 まあ、千年前から日本人はこんなんだ。
 有名な源氏物語や枕草子を始め、玉水物語や落窪物語まで面白く解説しています。
 とても読みやすいので、興味のある人は是非読んでみてください。
 古典を知っている人は楽しめるし、そうでない人もいろいろ知識が増えると思います。

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